コラム 詳細
ワインのネットショップの開業方法とは?

- カテゴリ :初めてのネットショップ開業方法
ワインのネットショップの開業方法とは?
ネットショップで取り扱う人気商品の一つにワインがあります。
ワインは産地や種類が豊富で、味はもちろんのこと魅力的なラベルのデザインなどの楽しみがあり、人気のお酒の一つと言えるでしょう。
今回は、ワインのネットショップの開業方法や準備、成功させるポイントや注意点などについて解説します。
ワインのネットショップ開業準備
まず、ワインを販売するための、ネットショップ自体の準備を行わなければなりません。
現在では、Amazonや楽天などをはじめとした、ネットショップを気軽に立ち上げることができるサービスがあるため、ネットショップそのものを開業するには難しくないかもしれません。
しかし、一般的なネットショップとワインのネットショップの違うところは、ワインのネットショップが販売する商品は「お酒」であるということです。
ワインをはじめとした、お酒をネットショップで販売する際には「通信販売酒類小売業免許」の取得が必要になります。
平成元年以前に酒類販売業免許を取得していれば、一般小売と通信販売小売の区別が無い為、通信販売酒類小売業免許の取得は必要ありませんが、それ以外の方であれば仮に一般酒類小売業免許を持っていても、新たに通信販売酒類小売業免許を取得する必要があります。
通信販売酒類小売業免許は販売免許を受けようとする所在地にある所轄税務署に申請をし、審査後問題が無ければ交付されることになります。
一般的に申請から数か月程度かかることになるので、前もっての申請をすることが必要になります。
参考:
https://www.nta.go.jp/shiraberu/senmonjoho/sake/menkyo/tebiki/8285.pdf
http://www.ssnp.co.jp/articles/show/1503120004108768
ワインのネットショップを成功させるポイントは?
上記の準備が整えば、いよいよネットショップ開業です。
ワインのネットショップを成功させるためのポイントについて見ていきましょう。
1.取り扱うワインの種類にこだわる
ワインを好きな人は、ワインの種類に強いこだわりを持っている人が多くいます。
また、ワインは多くの実店舗で扱っていることもあり、自分のショップを選んでもらう為には他の店舗やサイトとの差別化が必要になります。
差別化を図る為の一つの手段として他では手に入りにくかったり、何かにこだわっている種類のワインを揃えるという方法があります。
例を挙げると「自然派ワインを重点的に取り扱う」「他ではあまり売っていないような産地のワインを揃える」などです。
目的を持ってあなたのネットショップをお客さんが訪れる品揃えにすることで、リピーターの獲得に繋げることができます。
2.取り扱うワインの種類を豊富にする
上記の1で挙げたポイントと逆のように感じるかもしれませんが、種類を豊富にするということも一つの方法です。
確かにワイン好きの方には強いこだわりを持つ人は少なくありません。
しかし、そこまで詳しくないけど美味しいワインが飲みたいという人も数多くいます。
そういう方の為にも、安くて美味しい入門編と言えるようなワインを数多く揃えることも成功のポイントの一つです。
安いワインからこだわりのワインまで数多くの種類を揃えることで、ワイン初心者からコアなワイン好きまでをリピーターにすることができます。
3.ワインと合う料理などもサイト上で紹介する
ワインには数多くの種類があります。
詳しい人であれば聞かなくても分かるのですが、どのワインがどの料理に合うのかということを知らない消費者は多くいます。
そんな方々の為にも「肉料理にはこの種類のワイン」「魚料理にはこのワイン」「この料理とこのワインが意外に相性が良い」などをサイト上で紹介することで、ワインに興味がある人がショップに訪れて勉強しながらワインを選ぶことができます。
このように商品を販売するだけでなく、商品情報などのプラスアルファをお客さんに提供することで、ただ販売をしているショップとは一線を画すことができ、あなたのショップでなければというお客さんを獲得することができます。
4.商品説明や写真を充実させる
何度も言いますが、ワインは非常に多くの種類のものがあります。
その為、今まで飲んだことのないワインを飲む際には誰でも多少の不安を覚えることがあります。
そんな時、産地や歴史、どのような味なのか、どのような料理に合うのか等を写真付きで詳しく説明することで、お客さんは今まで飲んだことの無いワインから自分が求める種類のワインを見つけることができます。
そうすると、次に新しいワインに挑戦する時にもあなたのサイトで購入すれば安心と考え、リピーター獲得に繋がるのです。
ワインのネットショップを開業する際の注意点
ではワインのネットショップを開業するには以下の注意点に留意しましょう。
1.通信販売酒類小売業免許が必須
前述の通り、ワインをネットショップで販売する際には「通信販売酒類小売業免許」が必要になります。
万が一無免許で販売をして発覚すると「1年以下の懲役、又は50万円以下の罰金」が科せられることになります。
申請をしてから審査を経て免許が交付されるまで数か月程度かかることになりますので、ネットショップの開業時期を考えた前倒しの申請が必要になります。
2.通信販売酒類小売業免許では販売できる酒類が限られる
通信販売酒類小売業免許を取得すればどのようなお酒でも販売できるわけではありません。
通信販売酒類小売業免許で販売できる酒類は「国産酒類の場合は、課税移出数量が3,000キロリットル未満の国産酒造メーカーが製造、販売する酒類」「輸入酒類には制限無」になります。
つまりワインを販売する場合、国産ワインであれば小規模の酒造のものでなければ販売することはできません。
輸入ワインであればその制限は無く、どのようなワインでも販売をすることができます。
参考:https://www.nta.go.jp/shiraberu/senmonjoho/sake/menkyo/tebiki/8285.pdf
ワインは、産地や価格帯の幅などが幅広く、数多くの種類があります。
ワイン好きの人も非常に多くいますので、他のショップとの差別化を図ることなどで大きな成功を収める可能性もあります。
その為には、まずネットショップ運営者がワインを知り、ワインの情報を積極的にお客様に提供する必要があると言えるでしょう。
そして、お酒を扱うということは法律上も税制上も様々な決まりがあります。
ワインに関する情報にアンテナを張るのはもちろん、運営上必要となる法律等をきちんと理解してからネットショップを開くことが、ワイン専門のネットショップで成功するための第一歩と言えるでしょう。
関連コラム
ネットショップの中でも、洋服を扱うアパレルのネットショップはショップ数が多いジャンルの一つです。
…
アパレル(洋服屋)のネットショップのネットショップを開業準備をはじめ、成功させるためのポイント・注意点について解説します。ネットショップの中には、ハンドメイドの商品を販売しているショップも数多くあり、皮革を素材とする工芸である「レザークラフト」の商品もネットショップで販売される人気商品の一つです。
…
レザークラフトのネットショップ開業方法をはじめ、ショップを成功させるポイントや注意点なども踏まえて解説します。手作りのアクセサリーや雑貨をネットショップで販売する際、ショップの準備や運営の準備、アクセサリーや雑貨の準備はどのように行えばよいのでしょうか?
手作り(ハンドメイド)のアクセサリーや雑貨を販売するネットショップの成功のポイントや注意点と併せてご紹介いたします。
…